『コンテイジョン』を観て
皆さんこんにちは
GWはいかがお過ごしだったでしょうか
今日から仕事再開の方もいらっしゃるでしょうか
非常時的なGWが明けて、非日常的な日常が返ってきました
どうも歯科医師トレーニーです
前回のブログでGWは映画を観漁っている、と書きましたが
UーNEXTのトップページにオススメとして出てきた
『コンテイジョン』
という映画を何気なく観てみました
私の感想と共にネタバレもあるのでご注意ください
〜あらすじ〜
香港出張から帰ったベスは、咳と発熱に苦しみながらも、夫が待つ自宅に帰らず、シカゴで恋人と密会する。その頃、彼女と同じ症状の人間が世界各地で亡くなり始めていた。フリージャーナリストのアランは、政府が伝染病を隠しているとブログで指摘するが‥。
コンテイジョンという意味を私は知らなかったのですが、「contagion:接触感染」だそうです。
ある感染症(MEVー1)が全世界的に拡大感染し、パンデミックが生じます。そして多数の死者が出てしまう中で、それぞれの立場の人々に注目して描かれる社会派映画です。主人公は複数人いて、それぞれの立場で物語が描かれるのですが、その主人公たちが個性派でキャストも豪華です。
マット・デイモン(プライベートライアン等):一般人で妻息子が感染し死亡
ジュード・ロウ(A・I、シャーロックホームズ等):1200万人の読者を持つブロガー
ケイト・ウィンスロット(タイタニック):CDC職員、後に感染
マリオン・コティヤール(ダークナイト):WHO職員
ローレンス・フィッシュバーン(マトリックス等):CDCのボス
グウィネス・パルトロー(アイアンマン等):マット・デイモンの妻、1人目の感染者?
この6人が主人公かな、と思います
もう1人、CDCの職員でワクチン開発を行った女性も半主人公かな、、、
そして、なぜ今この映画がトップページのオススメに出てくるかと言いますと、まさに今の世界情勢を予言するかのような内容だからです
・中国(香港)で発生したと思われる新規感染症
・最初は感染者も少なく、状況把握可能
・感染者増加に伴いCDCやWHOも対応に遅れが出る
・CDC長官と製薬会社の癒着などが噂される
・よくわからない薬が効くと信じられ、その薬の奪い合いになる
・買い占めがおき、街中が荒廃する
・医療崩壊が起き、通常の医療すら受けられない
・ワクチンの奪い合いや、そのための拉致等の犯罪が多発する
どうでしょうか?
この映画の中で起きたことを思い出せる程度書き出してみましたが、現実に起きていることと、そう変わりがないことが分かりますね
ワクチンの開発はまだ先になるでしょうが、ワクチンが開発された後も誰から接種するか、やワクチンの強奪という問題が起きることも予測されています。
この作中の描写で、熱っぽい顔をした人や、ドアノブ・バスの手すり・エレベーター・グラス・握手、などといった媒介物が何度もアップで撮影されています。こういう媒介物によって目に見えないウィルスは蔓延していく、という描写がリアルで恐怖を助長しています。
そして、この映画で伝えたいのは、
本当に怖いのはウィルスではなく、人だということ
感染が広がり、極限状態になった人々はスーパーや銀行に押しかけ物を強奪します
さらに、いちブロガーの言うことを鵜呑みにしてエビデンスのない薬を信じて薬局に押し掛けたり
配給が少ないとトラックに襲い掛かったり、と市民は完全に混乱し市中は混沌を極めます
この描写を見ると、一時期、日本でもトイレットペーパーに群がったり、マスク購入のために行列を作ったりしていたことが思い出されます
そのような崩壊した社会で、WHO、CDC、医師、一般人が自分や家族の身を守りつつも、ウィルスと闘っていく姿勢に心動かされました
この映画では、極限状態において重要なことはパニックにならずに冷静に対応することが重要である、ということを一番に伝えたいのだろうと思います
そして、それぞれの立場でできることを精一杯行って耐え忍んだ先に、少しづつではありますが以前の暮らしが待っているのだ、ということを伝えられました
営業しているお店を脅迫してみたり、パチンコ店の前で怒鳴り合いになったり、恐怖心から病院に駆け込んだり、、、色々と非常識的なことが起きているこの状況だからこそ、この映画を観て、改めて何が大事なのかということを考え直すことも重要かもしれません
GWが終わり、なんとなく自粛疲れ第二弾が始まったような気がします
少しづつ終息が見えている今だからこそ、さらなる引き締めを頑張ろうと思います
皆さんで頑張っていきましょう!!!!
アツマさん(ID:atsumar)、映画紹介ありがとうございました♪
ジャストタイミングで観れました^^